5月24日 辞書引き学習体験

池袋のリブロで「辞書引き学習」の体験会があるというので行ってきました。
辞書引き学習は、以前、立命館小学校の教諭で、現在は中部大学の准教授である深谷圭助さんが
提唱されている学習法で、「とにかく辞書をたくさん引く」「引いた言葉のページに付箋を貼る」
といったシンプルなものです。
私も数年前から注目していて、小学生に辞書を引いてもらったりしていましたが、いかんせん引き
慣れてない子は辞書を引くのにすごく時間がかかりますし、結局は生徒も教える側も飽きてしまい
長続きしなかったのでした。
今回、深谷先生ご自身による体験会ということでぜひ行きたいと思っていましたら、「うちの子と行ってもらっていいですよ」という親御さんのご厚意で参加することができました(小学1~3年生とその保護者というのが参加条件でした)。
いままでのこともあって、「飽きずに辞書引きを続けるにはどうすればいいか」が最大の関心事でしたが、話を聞いて大いに納得しました。
なんと言っても感心したのは、「最初は辞書を引くのではなく、知っている言葉を探し、そこに付箋を貼るだけでいい」ということでした。意味も調べなくていいというのです。
深谷先生はこう言います。「知らない言葉を調べているうちは、辞書を引く習慣は身につきません。
知っている言葉を見つけ、付箋が増えていくのが楽しい。付箋が増えてほめられるのが嬉しい。
そこから始めてください」。
これには「なるほど」と目からウロコでした。「まず辞書に慣れる。辞書を引くのに抵抗がないようにする。そこから子どもは自然にいろんなことに気づいていくはずです」。小学生に辞書を引いてもらってあまり続かなかった経験から、確かにそうだなあと思いました。
体験会は前半の深谷先生の軽妙な話から、後半、実際に子どもたちが「辞書から知っている言葉を探し付箋を貼る」という体験学習をしましたが、何とまあ引くこと引くこと。会場に来ていたどの子も、懸命になって言葉を探し、付箋を貼っていきます。私といっしょに行った子も、もう一人キッズステーション在籍で参加した子も「たのしいたのしい」とどんどん引いていきます。う~む、まさかここまでとは思いませんでした。30分ほどの辞書引きもすぐに終わってしまった感じです。
会場を出ると、そこいらにあるイスに座って辞書を引き続けている子が何人か・・・。これで驚くのはまだ早く、いっしょに行った小学1年生二人は、何と帰りの電車の中でも辞書をめくり続ける始末。
いやはや、参りました。
ということでこの学習法、早速実際に採り入れて試してみることにします。

20150524_155344 深谷先生から辞書にサインをもらう 20150524_165506 帰りの電車でも辞書を引き続ける

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